ゲーセンで出会った不思議な子の話 Part 2

11: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 01:49:30.12 ID:WJObiXhX0
こちらに移行しました。
では、これからまた続きを書いていきたいと思います。
ゲーセンで出会った不思議な子の話
1: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/15(日) 03:43:40.34 ID:WuLtuWlB0 俺:大学生、さえない男 たまの休みや講義の空きにゲーセンに行って格ゲーをやるのが好きだった そこであった話を、ちょっと書かせて欲...

12: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 01:50:25.45 ID:XZeO/dDc0
>>11
マイペースで頑張ってくれ
17: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 01:52:45.60 ID:fo1rgzew0
>>11
ゆっくりでいいぞ
待機してる
13: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 01:50:44.68 ID:lUkJbhw50
正座して待ってた
16: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 01:52:02.15 ID:a6BuqavL0
待ってました
続き読まないとぐっすり寝れん
24: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 01:58:25.96 ID:WJObiXhX0
彼女は、リュックから色紙をとりだした。

そこには、俺があげたCOACHのデザインのネックレスをして笑っている女の子が描かれていた。
そしてわきに、「富澤へ。いつもいつもありがとう。」という文字と日付が書かれていた。

彼女「それね、私が考えたオリジナルキャラなんだ。
ネックレス、すごい嬉しかったから。お礼にね、描いたの。ありがとう。」

そういって涙目で笑って俺に色紙を渡した。
朝、机で何かしていたのはそういうことだったのか。

俺は、本当に嬉しかった。
今までもらった中で、これほど嬉しいものはないと言っても過言ではないくらいだった。

33: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 02:12:45.54 ID:WJObiXhX0
俺は、涙をこらえて、「ありがとう」と言った。
渾身の、心からのありがとうだった。
その絵は暖かくて、彼女自身のようにも思えた。

彼女の頭を撫でると、彼女は楽しそうに「わんわん!」と言った。
なんだかそれがとってもおかしくて、さっきまで泣いていたのに
二人して大笑いした。

もう楽しくなって、叫びながら校庭を二人で走りまわった。

36: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 02:21:01.92 ID:WJObiXhX0
もう辺りもすっかり夕焼けになっていて、徐々に暗くなりだしていた。

帰り道は上り坂だったので、俺が自転車をひいて、二人で歩いて帰った。
一番星が見え出していた。
彼女は「一番星!」と言うと、また歌い出した。

「さようならーあえなくなーるけどーさみしくなーんかーないよー!」
帰り道は、二人で大合唱だった。
夕闇、宵の口はテンションが高揚する。

「ほーしーになれたらいいなー!」
歌い合うと、あまりのひどさに二人で爆笑した。

38: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 02:22:38.45 ID:aTQCt7I2O
彼女さんみたいにユーモアな人中々いないよな‥
41: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 02:25:46.01 ID:WJObiXhX0
すいません、連投で少々疲れました。ちょっとだけ休みます。
今日はもうちょっとだけ書きますね。

>>38さんのレスが本当にそのとおりすぎて

40: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 02:24:51.28 ID:zlUH+60/0
なにこれ画面歪んでんじゃん。見えねーよ
けんか売ってんのか。ブラクラ貼ったやつだれだよ
ルール違反だろこれは。目から汗でて来たわ
43: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 02:28:09.21 ID:jAKj57Jt0
これを見てるだけで1日1日楽しめてる。
明日になったらまた楽しめる。
だから無理すんな。
46: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 02:29:20.40 ID:gQtDPoDR0
なんかいいよな
純粋で見てると優しい気持ちになれる
だからこそ幸せなってほしいと願って見る続けると決めた
52: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 02:35:05.37 ID:GTludOjPi
俺、決めたは。
この物語が幕をおろしたら
家族、友達、そして大事な彼女に
「ありがとう」って伝える。
54: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 02:40:24.18 ID:WJObiXhX0
彼女の魅力と言ったら、俺の知らないことをいっぱい知ってて、
俺にできないことがいっぱいできて、一緒にいるとどんなものを見せてくれるか分からない
そういうところにあった。

この帰り道でも俺の前で急にタップダンスを披露して
「こういうステップがあってねー」と突然言い出したり、
空のグラデーションを見ては、こういう色合いの空を油絵で表現するときは
まずどんな色をおいてー、と色々嬉しそうに語ってくれた。

そのすべてを面白く感じさせてしまうのも、本当に彼女だからこそだった。

56: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 02:54:43.70 ID:WJObiXhX0
いつも早くのぼりきりたい坂道が、彼女といると永遠に続けとさえ思った。
振り返ると、空はとっぷり暮れていて、月があった。
彼女は「三日月さんが逆さになってしまった!」と叫んだ。

俺「今日も、楽しかったねー」
彼女「うん、昨日もだけど、すっごいすっごい楽しいよ。」

そういって道を進んで行って、とうとう我が家に着く。
これで、今日も終わってしまう。
楽しい時間なんて、すぐに終わってしまう。

58: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 03:00:29.04 ID:WJObiXhX0
それでは、一旦今日はこのへんで終わりにしようと思います。

明日というか今日は、割と手が空いているのでもしかしたら昼くらいから
更新する可能性も無きにしもあらずですが、とりあえずまた明日の夜に
続きを書きます。みなさんお付き合いありがとうございました。

61: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 03:03:41.32 ID:T3aYag/70
おやすみ、乙!
63: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 03:04:13.27 ID:Y4SZJlEjO
今追い付いた
乙です
ゆっくり休んで!
65: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 03:05:11.15 ID:ZidIUfAgi
お疲れ様です
楽しみにしてるので、マイペースでいいので続けてください

ゆっくり休んでくださいね
おやすみなさい

162: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 17:49:04.96 ID:Yec/Xh0E0
続きを読みたいような読みたくないような
163: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 17:49:57.43 ID:+3epNjof0
>>162
わかる。そういう文章なんだろうな。
166: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:01:45.64 ID:WJObiXhX0
みんな待たせてごめんなさい。
おまたせ致しました。
そして、彼女が歌っていた歌の歌詞を書いてくれた人ありがとう。
なんだか嬉しくなりました。

なんだか凄いことになってきましたね…
ゆっくりで申し訳ないけど、続きを書いていきます。

167: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 18:02:46.22 ID:LBKvJOLEi
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!
169: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 18:03:13.01 ID:N7VGLGN90
期待
170: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 18:03:13.40 ID:3xcb1zHN0
待ってた!
172: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 18:04:27.25 ID:YsdqLNAr0
全俺が正座した
173: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 18:05:44.14 ID:sBTcTbu30
さぁ…泣かせておくれ……
183: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:17:35.11 ID:WJObiXhX0
家に着くと、昨日とは変わって母さん一人が
夕飯の支度をしていた。

俺「ただいま」
彼女「お邪魔します」
母「はいおかえりー」

歌いすぎた俺たちは些か声が枯れ気味だった。

妹は、俺たちが帰ってくるなり部屋からとびだしてきた。

187: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:24:19.73 ID:WJObiXhX0
妹「お二方帰ってまいりましたか!アツアツなことで!」
彼女「ただいま帰りました!留守のあいだ異常はなかったか?」
妹「異常なしですww」

この二人、もうすっかり気が合うようだった。

すると妹は「見せたいもんがあるんです」と彼女だけを部屋に連れてった。
俺はなんのことか察しがついた。
妹は服飾の専門でよく自作で衣装を作ってたから、それを見せたいんだろう。
俺に見せたって仕方ないし、同年代の女の子に見てほしいんだろう。

193: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:31:15.58 ID:WJObiXhX0
夕飯の時、彼女は興奮していた。
彼女「妹さんすごいですね!可愛い衣装たくさん作ってて…
わたしは服飾は専攻してないけどとても感激でした!」
妹は終始ドヤ顔だった。

妹と彼女は本当に気が合うようで、それだけで彼女を実家に連れてきて良かったなあって思えた。
母さんは母さんで、
「うちの子になっちゃいなよ、娘増えたほうが嬉しいわぁ、富澤とチェンジで」
とか言い出すし、まあ男俺一人だから大変だったけど、それはそれで楽しかった。

197: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:40:56.79 ID:WJObiXhX0
晩御飯も一段落して部屋に戻ると、彼女は俺に聞いてきた。

彼女「今日は富澤の育った場所見れて楽しかったなぁ」
俺「いいとこだったでしょー」

彼女「ねえねえ、わたしが育った場所も見てみたい?」

それは意外な一言だった。今まで決して過去を語ろうとしなかった彼女だから、
俺はゲーセンで会う以前のことはあまり聞こうともしていなかった。

俺「正直、すごく見に行きたい。」
彼女「じゃ、さ。明日は朝早く向こう戻って、色々巡ってみよう。
行ったり来たりの渡り鳥だね~!」
彼女は手を広げて羽ばたくような仕草をしてみせる。

そういうことになった。
さすがに強行日程すぎないか?と思いつつ俺は彼女に早く寝て休むように促した。

205: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:52:07.78 ID:WJObiXhX0
俺たちは無駄に早起きした。
日曜だったので母さんも妹もまだ起きてはいなかった。

すると彼女は、「アイアンシェフの出番だー!」などと言い出し、
俺は「きたれ、アイアンシェフ!」というコントを朝からやらされた。

彼女はふざけながらも朝ごはんを作る、といって張り切り、
二人で一緒に朝ごはんを作った。
ベーコンを焼いてスクランブルエッグを作って、
野菜を切るくらいのことだったが、俺は楽しくて仕方なかった。

208: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 18:58:23.93 ID:WJObiXhX0
一緒に住んでいたり、夫婦の人は、ずっとこういう日が続くのか
いいなぁ、と俺は思っていた。

二人でバカ笑いしながら騒がしくご飯を作っていたから、
妹も母さんも起きてきた。
今日は俺たち二人で作る、と言い張って
妹はテレビの前、母さんは洗濯を始めた。

ああ、普通の生活だなってしみじみ思った。

211: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:12:37.51 ID:WJObiXhX0
朝ごはんを食べながら俺は不肖にも
「これは彼女の手料理…」と思いながら食べていた。

朝ごはんを食べたらすぐ家を出る旨を母さんと妹に伝えると
「さみしいねー」「もっといればいいじゃないー」と言われた。
そうしたいのは山々だよ、と俺は悔しかった。
もっと時間があればもっとゆっくりしていた。

この時ばかりは彼女と俺もただただ顔を見合わせるしかなかった。

215: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:19:26.60 ID:WJObiXhX0
荷物をまとめて、家を出る。

妹が車を出してくれた。
車に乗って、坂をくだる。妹が、「また来てくださいねー」と言うと
彼女がぼそっと「また来れるかな…」
と言ったのが心を突いた。
何もかも、次があるのか分からない。

彼女自身も、その不安と悔しさと戦っていたのかもしれない。

221: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:32:21.84 ID:WJObiXhX0
また、特急列車に乗る。2時間ほどの旅。
そこから在来線で1時間ほど。
それほど長い旅ではないのだが、特急を降りた辺りで彼女の様子がおかしかったことには気付いた。
口数が減っていたのだ。
彼女は、自分から弱音を言うことは無い人だから、俺は嫌な予感がしていた。

在来線になると人が多くて座れなくなる。
俺は、途中駅で彼女を下ろした。彼女は「なんで?」という顔をしていたが、
とりあえずベンチに座らせた。

俺「ねえ、大丈夫?様子が変だよ。無理してない?」

224: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:37:56.84 ID:WJObiXhX0
彼女「どうして?平気だよ?」
俺「いい?一番大切なのは何よりも体なんだよ?少しでも何かあったら言って」

彼女は悔しそうに言った。
彼女「あのね…少しだけ吐き気がするの…でも本当に少し。
でも言ったら絶対心配かけちゃうと思って…」

俺はやられた、と思った。大袈裟かもしれないが一気に血の気の引いた俺は、
「歩ける?」と聞きつつも彼女を揺らさないように強引におんぶして、改札をぬけた。

彼女は必死で「大丈夫だよ!電車に乗ろ!」と言っていたが、
俺は電車は座れないし人も多いからもうダメだ、と思っていた

225: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:43:01.93 ID:WJObiXhX0
彼女を傷つけたらだめ、少しでも無理させたらダメ、そう決めていた俺は必死だった。
もし何かあったら全てオレのせいだ、そう思っていた。

駅を降りて、必死でタクシーを止める。
さすがの彼女も諦めて、
「ごめんね…ごめんね…」と繰り返していた。

俺は必死だった。
俺「急いで、〇〇方面に向かってください!」彼女の自宅だった。

227: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 19:48:12.96 ID:x28GwwOWO
>>225
GJ過ぎる
226: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 19:46:20.63 ID:+3epNjof0
やっぱ>>1はイケメソだよな。
228: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:48:38.09 ID:WJObiXhX0
この時、タクシーの運転手がすごく良い人だったのが印象的だった。
彼女のことを車酔いか酒酔いをした人だと思っていたのか、
水飲む?といってペットボトルくれたり、
近道しますよ、といって渋滞の抜け道をしてくれたり。

初老の白髪のじいちゃんだったのだが、動転して入ってきた俺をなだめ、
落ち着かせてくれた。終始Jリーグの話をしていて、お若い方だった。

彼女はタクシーの中で涙目だった。俺はずっと肩を抱いていた。
窓を開けて車で走っているウチに、彼女の口数も増えてきて俺は安心していた。

232: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 19:58:35.96 ID:WJObiXhX0
彼女の家につく頃には、彼女にはだいぶ笑顔がもどってきていた。
俺は胸をなでおろした。

彼女はフラフラ歩き出した。
俺「こら、そんなに焦って歩いちゃダメだよ」
彼女「ここが、我が家です!でもどうせ呼ぶつもりだったから」
と笑って玄関先に立ってみせた。

俺は彼女の父さんと母さんに事情を話した。逐一電話報告もしていたが、
叱られることも重々覚悟の上だった。
しかし、ここまで一緒に来てくれてありがとう、と言われた。
とても、申し訳ないことをしてしまった気持ちになった。

234: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:06:36.62 ID:WJObiXhX0
大事をとって、彼女は少し横になって休ませることにした。
「富澤とわたしの母校に行くのー!」と言ってきかなかったが、
一番大事なのは体調だ。決まってる。
みんなで説得して、なんとか彼女を寝かせた。
そのかわりに俺は彼女が目覚めるまで家にいて欲しいと言われ、家にいることになった。

しばらく彼女が部屋で寝ているのを見守っていたが、居間におりて
彼女のお父さんとお母さんと話した。

239: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:15:22.69 ID:WJObiXhX0
空気は重かった。あまり話すことも見当たらないんだ…
とりあえず俺は、今日はすいません、と真剣に謝った。

母「気にしないでね。」
父「君はいつもいつも、娘の病室にやってきてくれるね。
君が来てくれるから、あの子はいつも本当に楽しくやっていられる。
謝りたいのは、ろくに何もできないこっちだよ。」

俺は、黙っていた。何を言っていいかまったく思いつかなかった。

母「あの子、本当にいつもいつも富澤君のこと話してくれるのよ。
富澤くん、私にもよくマメに連絡くれるでしょ。本当にありがとうね」

真面目な話はこれくらいだった。そのあとは、それを忘れたいかのように
テレビを見ながら、他愛もない世間話をしていたと思う。

245: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:27:22.80 ID:WJObiXhX0
しばらくすると彼女が起きてきて、
俺を部屋に手招きした。
「もう、すっかり良くなったから。部屋で話そ」と言われた。

彼女「今日はごめんね…。行きたいところたくさんあったのに…」
俺「それは仕方ないよ。でも吹石がなんともなくて本当に良かった。
それだけで俺は嬉しいよ。
辛い時は、辛いって言わなきゃだめだからね?」

249: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:36:21.51 ID:WJObiXhX0
そうすると彼女は揚々と歌い出した。
「愛とはあなたのためだととかいったらー!うたがわれるけどー
がんばっちゃうもんねー!!」
そう歌ってにっこり笑った。それはイエモンのlove love showだった。

俺「頑張っちゃうんだw」
彼女「うん、頑張る。」
彼女「だからさ、今日は聞いて欲しいんだ。」

250: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 20:38:14.56 ID:ttuEMZtR0
選曲がいちいちグッとくるんだよっ、ばか!
255: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:45:27.80 ID:WJObiXhX0
彼女「今日はわたしの育った場所まわれなかったから、
私の昔話をしますーぱちぱち」
俺「きかせてもらおうじゃないか」俺も若干の悪ノリをしていた。

彼女「結論から言ってわたし中学行けてないです」
そう言って彼女は苦笑いをこぼした。
俺は驚いたけど、「なにかあったんだ?」と優しく尋ねた。

261: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:52:49.72 ID:WJObiXhX0
俺は、彼女の話に耳を傾けることにした。

彼女「わたし、中学の時体弱かったんだーだからね、しょっちゅう
学校休んでたんだー。」
彼女「本当にね、すぐ体壊しちゃうから。でもさ、あまりに頻繁に
学校休んでるうちに、ういちゃってさー」
彼女は笑いながら話しているけど、辛そうだった。

263: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 20:58:03.04 ID:WJObiXhX0
彼女「学校行くとさー。誰もまわりにいなくなってて…
昼ぐらいから行くと、給食泥棒とか言われちゃってさw」

俺は黙って彼女の目を見続けた。

彼女「いじめられてたとか、あんまり言いたくないんだけどさ。
ある日行ったらわたしの机ごとなくなってたんだー。
それで、あれ?学校くるんだ?とか言わちゃって。」

彼女「それから中学には行けなくなっちゃった。」

269: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 21:04:02.79 ID:WJObiXhX0
彼女「その頃なんだなー。友達もいなくてさー。
お兄と一緒にゲーセン行くのだけが本当に楽しかったよ。
アケゲーの人とのつながりとか、楽しさの共有とか、わたしは肌で感じた。」

俺はぐっと涙をこらえていた。

彼女「そこでね、本当に色んな人に会えたんだよ。」
彼女「わたしね、高校からは私立に行ったんだけど」

彼女「てて子、覚えてる?あの子とも本当に偶然ゲーセンで会ったの」

270: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 21:08:02.35 ID:tpYKPcVN0
頑張れ
271: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 21:13:30.08 ID:WJObiXhX0
彼女「中学の時ゲーセンで出くわしてね、当時って、まだそんなに若い
女の子とかゲーセンにほとんどいなかったの。
だからお互いに気になって話したら意気投合して」

俺は話しいることが信じられなかった。彼女にとってゲーセンという存在が
ここまで大きいなんて、にわかには信じられなかった。

彼女「そしたらてて子は中高一貫の私立に通ってる子で、
少し遠いけど私はその高校に行こうって決心した。」

273: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 21:17:20.83 ID:WJObiXhX0
彼女「当時はね、うちの近くにもゲーセンがあったんだ。
っていうか、今よりずっとずっとあった。今は少なくなったよ。」
彼女「わたしはそこが好きだった。店長さんも優しくて、常連さんもたくさんいた。
たまにヤンキーとかもいたけど、大して気にならなかった。
てて子もね、うちの近くに住んでたんだ。」

俺「今、そのゲーセンは…?」
彼女「ないよ。潰れちゃった。」
彼女は苦笑いした。

274: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 21:18:51.51 ID:WJObiXhX0
すいません、ちょいと夕飯タイムなので、少し離脱します。

30分程でもどります。しばしお待ちを。

276: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 21:21:23.98 ID:p9K3apo7i
いてらノシ
277: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 21:27:46.84 ID:riEPO2cM0
本当に今ある日常が大切に思える
289: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 21:53:56.33 ID:rU5512OJ0
俺にまだこんな綺麗な涙が出るとは思わなかったよ
みんなもそうだろう!?なぁ!
290: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 21:58:35.22 ID:lA2XLBU50
>>289
読んでると自分の汚れ具合に泣けてくるぜ
292: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 22:07:38.88 ID:WJObiXhX0
お待たせいたしました。
ごめんなさい、遅くて;

それでは一服しつつマッタリと再開したいと思います。
よろしければお付き合いください。

294: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 【関電 76.6 %】 2012/01/17(火) 22:09:24.62 ID:FK7pp8sM0
おかえりー
296: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:10:26.65 ID:8S0mHvC40
待ってたがゆっくりでいい。夜は長い。
301: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 22:23:11.30 ID:WJObiXhX0
彼女「それからは、高校は女子高だったけどとても楽しかったよ。」
彼女「いつもわたしがばかなこと言ってたけどw」

彼女の持ち前の明るさやアホなところはそこに由来するのかなあと思った。

彼女「だからね、わたしこんなにゲーセンが好きなんだー。
なんて言ったらいいか分からないけど。」

彼女は笑いながら話す。
今まで彼女がどうしてここまでゲーセンに入れ込むのか不思議に思うこともあった。
それが解けた気がした。

305: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 22:30:08.67 ID:WJObiXhX0
彼女「わたしね、ゲーセンがあったから楽しい高校に行って過ごすことができたし、
夢を持つことが出来て、美大に進学したんだよ。大袈裟かな?w」

俺「そんなことないよ。すごいと思う。ゲーセンっていいとこだしねぇ。」

彼女「富澤もいたしなあw」
彼女は凄く照れくさそうに、ぽろっとそんなことをこぼした。

310: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 22:37:22.85 ID:WJObiXhX0
彼女は夢を語りだした。

彼女「ゲーセン減らないでほしい。どんどん減ってる。
わたし、いろんな人が楽しめるアーケードゲームを作るのが夢だった。」

それを語る彼女は、いつにも増して真剣そのものだった。
凛とした視線で、かっこいいとさえ思った。

彼女「ゲーセンでしか味わえないドキドキがあるんだよ。
富澤はどんな時にそう思う?」「わたしはね」

彼女はまっすぐだった。まっすぐすぎて、胸が痛くなるくらいだった。
普段アホなことをけっこう言うくせに、まっすぐで、ひたむきで…
夢を語る彼女に憧れた。

313: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:41:21.98 ID:JxMoTqUh0
やべ
マジ泣ける
いろんな人が楽しめるアーケードゲームを作るのが夢だった。
 ̄ ̄ ̄
だったって…
314: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 22:44:27.09 ID:WJObiXhX0
俺は最初こそ笑って聞いていたが、
だんだんくったく無く夢を語る彼女を見ているのが辛くなった。

夢があって、それを追いかけてるってだけで人は眩しく見える。
でも、彼女が置かれている状況を思い出すと、俺はもうダメだった。

俺は夢を語る彼女の前で泣いてしまった。
「すごい…すごいよ…」と言ってボロボロ泣いてしまった。
彼女の前で、泣いてしまった。

彼女「ありゃりゃ、わたしそんな泣くほど感動するほど凄いこと言ったか…?」
と彼女は動揺した。

俺「絶対叶えようね、その夢…」って言いながら俺は泣いてた。
そうすると彼女もぼろぼろ泣き出して、
二人してわんわん泣いてしまった。

315: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:45:40.67 ID:YR18AMy80
(´;ω;`)ブワッ
316: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:46:13.05 ID:PzbDXNom0
全俺が泣いた
319: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:48:02.20 ID:sBTcTbu30
あ、マジで涙出てきた
338: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:05:36.01 ID:WJObiXhX0
泣きながら抱き合った。
この時ばかりは俺も運命という言葉を信じた。
あの日、たまたまゲーセンに行って、偶然彼女を見つけて、
柄にも無く、自分から話しかけた。
あの日、まっすぐ家に帰っていたらどうなっていた?

俺はこの時彼女を一生守ろうと心に決めた。
これからどんなことが待っていようと、決心した。
それと同時に俺の中で、彼女にしてあげたいことが一つ増えた。

339: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:06:54.90 ID:u1RwkLT/0
ぶわっ。・゜・(ノД`)・゜・。
343: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:10:18.43 ID:xnr/lj3Z0
なくもんか(`・ω・´)

なくもんか(´;ω;`)

344: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:12:03.29 ID:WJObiXhX0
俺はその日は彼女が切望するので、彼女宅に泊まることにした。

彼女のお父さんと一杯やった。
彼女がビールをついでくれて、なんだか新婚にでもなった気分だった。

そのあと、なんとなく居間のソファで寝ることにした。
彼女といられる日常の時間が、少しでも多く続いて欲しかった。

354: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:30:40.89 ID:WJObiXhX0
その次の日も、結局俺は彼女宅にいることになったんだけど、
彼女はお父さんとお母さんと買い物に行くようで、
ついていったけど俺はなるべく家族水入らずを邪魔しないように徹していた。

荷物持ちとかしつつ、会話を聞く役目に徹していた。
俺はもう、十分彼女との日常を満喫した。
お父さんとお母さんだって、娘と過ごしたいに決まってる。

俺は流石に、空気を読んで最終日までいるのは避けた。
4日目の夜に、家に帰ることにした。
彼女とお母さんが作ってくれた晩御飯を食べて、俺は彼女宅を出ることにした。

361: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:38:19.80 ID:WJObiXhX0
彼女は、5日目の夜に病院に帰るという。
俺は、その次の朝に会いに行く約束をした。

俺「じゃあ、家族団らんを楽しんでね。」
彼女「もっといてもいいのに。」
俺「いや、明日で最後だし、お父さんとお母さんも俺がいたら色々やりづらいこともあるでしょ。」
彼女「次に会うのは、また病室だね。」
俺は黙った。
彼女「絶対、会いに来てね。待ってるから。」

369: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:47:25.65 ID:WJObiXhX0
彼女とずっと一緒にいて、離れると、とんでもないほどの虚無感に襲われた。
あれ、俺の日常って、こんなに何もなかったか?
と思うほどに電車の中でも、家に帰ってからも無気力になり、何もかも手につかなくなった。

無理もなかった。今まで不可能だった、彼女と普通の日常を送る、
ということが俺にとって楽しすぎて、本当に心地良かったからだ。

色々思い描いた。彼女が完治して、もう一度普通の生活をして、
一生、平凡に暮らしていくのを想像した。

373: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:54:04.19 ID:WJObiXhX0
彼女が病院に戻った朝、俺は一目散に駆けつけた。
早く、会いたかった。
俺は花を持っていった。
彼女の好きなトルコキキョウ。

病院にもどってすぐ花ってのもどうかと思ったが、少しでも彼女の気が紛れるなら、と思った。
病室に着くと、彼女に「ようこそ」と言われた。

彼女「なんでだろう、やっぱり変に落ち着くねw」
また、籠の中に戻されてしまったような気しか、俺にはしなかった。

378: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/17(火) 23:59:06.36 ID:WJObiXhX0
それからの日々は割と穏やかに進んでいったと思う。
でも、俺は残された時間が迫ってきているのを感じていた。
病室で彼女に会えない時間が、苦しくて仕方なくなってた。

頻繁に病院に泊まるようになった。
いつのまにか、大学はまったく行かなくなっていた。

379: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:00:02.19 ID:PzbDXNom0
もうだめだ・・・・・・・・・・・
もう・・・・画面がみえねぇ
380: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:01:09.80 ID:4ZdJcx+Q0
(´・ω:;.:…

君と夏の終わり……

386: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:06:39.84 ID:VEa4UjXG0
彼女が病院にもどってからしばらくすると、俺の誕生日が近づいていた。
そして、その約一ヶ月後に、彼女の誕生日だった。

俺は自分の誕生日の日にも、いつもと変わらず病室に向かった。
彼女にはちょろっと教えていたが、前日にも何も言われなかったし、
きっと忘れているだろうな、と思ってた。

病室に着くと、彼女がニヤニヤしていた。
その日はいつもよりだいぶ元気そうで、俺は驚いた。

392: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:18:30.58 ID:VEa4UjXG0
彼女のお母さんが冷蔵庫からケーキの箱を取り出して、
小さなショートケーキを3つ取り出す。彼女は「おめでとう!」と言った。

俺が「ありがとうー」とビックリして言うと彼女はそのまま歌い出した。

「きょうはとくべつなよるさー!すてきなーゆめをみれたらなー!」
それはフジファブリックのbirthdayだった。
歌ってこちらを見て笑った。
ありがとう、と言って頭を撫でると、彼女は「わんわん」と小さく言った。
お母さんがいるから恥ずかしかったのだろうか。

404: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:37:36.43 ID:VEa4UjXG0
俺は、彼女と会ってから少しでも彼女の片鱗を感じたくて、
彼女が良いと言った音楽や本は、家にいる時に狂ったようにチェックしていたから、
その曲もフジのそれだと、すぐ気付いた。

彼女「プレゼントがあるのです」
そう言って彼女は俺にマフラーを渡した。
彼女「それ、わたしの使ってたマフラーなんだ。これから寒くなるでしょ?
ここに来てもらうのに、風邪ひいたりとか心配だし…」
俺「うわーありがとう!」

彼女「あとね…」
お母さんが何やら包みから取り出す。それは格ゲーのアケコンだった。
彼女「これでもっと練習してねw」
俺は思わず吹き出してしまった。

406: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:42:51.04 ID:VEa4UjXG0
素敵な誕生日だった。
病院にいながら、病気と闘いながら、どれだけ俺のことを思ってくれていたんだろう。
彼女の笑顔を見ながら、俺は決心した。

その日の後、俺は彼女が元気な日にそっけなく聞いた。
「やっぱり、ウェディングドレスとかって、女の子は憧れるの?」
彼女「それは憧れるよー!真っ白だしね。なんで?着せてくれるの?w」
俺「いや…wなんとなく聞いただけ」

409: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:48:20.01 ID:VEa4UjXG0
彼女の誕生日まで、あと少しだった。
俺は、すぐさま実家に帰って妹に相談した。

ウェディングドレスのような衣装が作りたい、と妹に相談した。
妹は不審そうにしていた。
けど、ワケを話せることもなく、大学のサークルで必要なんだとかそれっぽい
理由をつけて、どうにかこうにか生地選びや作り方まで、一から聞いた。

何かできるなら、もう今しかない、そう思って必死になっていた。
悠長なことは言っていられなかった。本当に必死だった。

410: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:50:29.06 ID:PyqpFDjX0
。・゜・(ノД`)・゜・。
411: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:50:56.63 ID:wBa3Kpcn0
間に合ってくれ
412: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:51:24.22 ID:SfuDRpCm0
(´;ω;`)ブワッ
415: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 00:57:31.96 ID:VEa4UjXG0
結果、不器用な俺には歯が立たず、かなり妹の力を借りて、
純白なドレスを作ったのだった。

それでも俺は妹と一緒に生地を買いに行ったり、生地を切ったり、
一緒にどういうデザインにしたいか草案を考えた。
二週間くらい、作るのに時間がかかってしまった。
俺はその間も、実家と彼女の病院を行き来したりしていた。

その出来は、決していいものではなかった。でも、白いドレスの形にはなっていた。
ウェディングドレスと言えば、そう見えないこともない。
手伝ってくれた妹には、本当に頭があがらない。

俺はこれを着た彼女の姿を想像して、ついつい口がにやけてしまった。

418: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:06:22.50 ID:VEa4UjXG0
ドレスが出来上がったのは、彼女の誕生日の二日前の事だった。
ドレス作りは間に合った。
完成したときは嬉しくて本当に泣きそうになった。

俺は、それを宅配便で送るつもりでいたが、もう時間も迫っていたので
大きな紙袋にいれて、自力で、向こうの自分の家まで持っていくことにした。
このときは本当に寝不足続きで、目薬とフリスクが手放せなかった。

420: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:10:37.72 ID:VEa4UjXG0
彼女の誕生日の日がやってきた。
まず、彼女の調子がよければいいが。行っても寝ている時が増えていたのだ。

そして俺は重大なことに気づく。
「俺、自分のタキシードとかねえじゃん…」
俺は仕方なく、スーツで行くことにした。ちょっと洒落たネクタイをすればいいだろう。

俺は、紙袋にドレスと想いを込めて、家を飛び出した。
そして、この日は俺にとって忘れられない日となる。

421: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:11:08.88 ID:fmBwI2Gs0
まさか・・・

いやまだだよな?

422: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:11:29.83 ID:7Rw3FX/J0
なんか胸騒ぎが・・・こわい・・・
423: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:11:41.27 ID:Ha9LZt050
良い意味で…だよな…?
424: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:11:51.89 ID:5ggZrC0P0
なんかやな感じがするのは何故だ
436: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:15:59.80 ID:VEa4UjXG0
俺は途中でいい感じの花束を買っていった。
ブーケのつもりだった。
気分は新郎。楽しい気分で一杯だった。

病室に着く。彼女は、起きていた!
俺は心のなかで「やった」と思うと、彼女に向かって
「誕生日おめでとう!!」と言って花束を渡した。

彼女は一度「わっ」と言うと笑顔で
「嬉しいー!ありがとう~!」と言った。

440: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:17:48.23 ID:5sfMeCjB0
ひとまず、良かった!
444: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:19:22.61 ID:Ha9LZt050
と、言う妄想を~ってのはいらんからな…
445: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:20:07.21 ID:+LGyCUrG0
>>444
夢落ちだけは勘弁だぬー
449: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:21:20.94 ID:VEa4UjXG0
笑顔が返ってくるのが嬉しくて、嬉しくて、もう仕方なかった。

彼女「スーツなんて気合い入ってるねーw」
俺「ちっちっちっ。今日はこれだけじゃないんですよ」
正直緊張で胸がやばかった。

俺は紙袋から、想いを詰めたドレスを取り出す。
「じゃーん!」
彼女「え!え!何これ!!ウェディングドレス!?」

彼女は途端に興奮して目をキラキラと輝かせた。

465: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:28:05.88 ID:VEa4UjXG0
彼女「え、え、え、どうしたのこれ!?」
俺「俺が作ったんだーw」
俺は照れながら、誇らしげに答えた。

俺「着てみる?」
彼女「うんうん、着る着る!!」

少し、大変だった。お母さんとか看護婦さんを呼んで、
どうにか彼女が着替えられる体勢にした。

その後、
彼女「着替えるから待っててね。」
といわれてカーテンが閉じられた。新婦のお色直しを待つ、新郎のような気分だった。

476: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:37:41.97 ID:VEa4UjXG0
彼女「できたよー!」

カーテンが開いたその向こうには、
俺の作ったちょっぴり不格好な純白のドレスを着て、はにかむ彼女がいた。

「似合ってるでしょー?」
と彼女は笑いながら俺に尋ねた。

俺は、この日見たこの光景を一生忘れることはない。
彼女は、ただただ、綺麗だった。
嫌なことも辛いことも、何もかもがふっとんだ。

480: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:40:56.73 ID:9f/ojy+l0
とりあえずドレス着られてよかった
490: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:49:53.79 ID:VEa4UjXG0
俺は彼女の手をとった。
そうすると、彼女は歌い出した。
「ばたふらいーきょうはーいままーでーの」
「どんなーときよーりすばらしいー!」

木村カエラのbutterflyだった。その歌は、彼女が歌い出すと
近くにいた看護婦さんまで歌い出した。
4人部屋だったんだけど、病室の人たちは笑って手拍子をしていた。

俺は彼女に向かって言った。
俺「一生にそばにいるね。」
彼女は「わたしも。」と小さく頷いた。

495: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:55:20.94 ID:VEa4UjXG0
そういう流れだったのか、恥ずかしくて仕方なかったけど、
俺たちはお母さんやら患者さん、看護婦さんたちの前で
小さくキスをした。唇が触れ合うくらいの、優しいものだった。
そして何より、これが彼女との初めてのキスだった。

自然と拍手みたいのが起きてしまって、とても恥ずかしかった。
俺たちはお互いに見あって、笑いあった。
キスしたらそれがおかしくて、ふたりで笑いが止まらなかった。

496: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 01:56:40.40 ID:VEa4UjXG0
まだ起きている人はありがとう。
このペースなら間違いなく今日このまま完結しますので、
お付き合い頂けたら幸いです。
498: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:57:36.33 ID:uNLlqxAdi
待ってるぞ!!
499: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:57:42.94 ID:wBa3Kpcn0
キスだと?
>>1は出来る子だなw
500: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:57:53.72 ID:mQPGRlAVi
おし起きてるわ
頑張れ
505: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 01:58:07.00 ID:deUbLQzV0
見届ける
537: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:09:18.32 ID:VEa4UjXG0
その日は幸せのど真ん中にいた。
しばらく、スーツとドレスのままで二人で話した。
不思議な気分で、一生このままならいいのに、と願わずにいられなかった。

彼女はすごく喜んでくれた。
「ありがとう、すごく幸せ」と言ってつけている俺のあげたネックレスを握っていた。
「こんな日にはAnthemが似合う」と一人でフジファブリックのそれを口ずさんでいた。

しばらくするとお母さんが来て、
「写真撮るね。」と言って写真を撮った。
「何も言わなくても、幸せそうな顔してるねw」
そう言われたのが印象的だった。

539: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:13:11.19 ID:ceLIC91u0
この状況でbutterflyは反則だろ、涙が止まれねえ

547: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:22:50.83 ID:3YzCxcUB0
>>539
ナイスリンクthx!
540: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:16:15.01 ID:VEa4UjXG0
俺にとって、彼女といられる日はいつも特別だったけど、
この日はそれ以上に特別だった。

楽しくて、時が止まれと思った。

この日が過ぎたあとも、しばらくは穏やかな日が続いた。
俺たちはいつも病室で一緒にいたけど、いてもいても足りないくらいだった。

普通だったら毎日毎日顔合わせてたら少しは退屈になったりするんだろうけど、
俺たちはどんなに話しても笑いが絶えなかった。
どうしてだろう、話しても話しても、もっと一緒にいたい、
そういう想いが募るだけだった。

549: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:27:34.77 ID:VEa4UjXG0
彼女は病室でぼそっと100sのセブンス・ワンダーを歌って見せたことがあった。
彼女「この病院には七不思議があるんだよ。」
俺「へえ~何それ?」

それは彼女が勝手に考えたヘンテコなものだった。
実に下らない内容で、俺は一緒になって笑った。

俺「7つ目は?」
彼女「わたしが入院してることかなー」

俺はそれを言われて言葉を失った。

彼女「はやく、元気になりたいなー」
それが彼女が珍しく弱音を吐いた瞬間だった。
俺「すぐによくなるよ、必ずね。」

俺だって、すごく不安だったけど、信じるしかなかった。

553: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:32:38.96 ID:VEa4UjXG0
12月になって、クリスマスが近くなったあたりから、彼女の様子は徐々に変わり始める。
現実が、音を立てて彼女と俺に牙をむき始めた。

彼女は辛そうにしていることが増え、行っても一日話せないことが増えた。
クリスマスイブもクリスマスも行った。
クリスマスは、まだなんとか調子がよくて、少しは話すことができた。

正念場だった。俺はストレス性の胃炎に何回かなった。

555: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:33:30.51 ID:GjFq1fGq0
はっ。・゜・(ノД`)・゜・。
556: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:34:07.57 ID:3YzCxcUB0
あうう、神様・・・・・・・・・
557: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:34:45.45 ID:Bdk2QYN20
うぅぅ…(´;ω;`)
558: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:35:09.19 ID:MnJM/s69O
奇跡を、奇跡を…!!
560: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:35:59.08 ID:VEa4UjXG0
年が明けた。
これほど世間の「あけおめ」ムードが恨めしかったことはない。
浮かれている人々が、すごく憎たらしく感じた。

この頃から、俺は彼女の両親とも連絡をより密にとるようにした。
そろそろ、いつ何が起こるか分からない状態、にまで来ていた。

そう、いざそういう状態になってからは、状況はみるみるうちに進展していった。
昨日までの状態が、次の日になれば嘘みたいになっていることも、ありうる。

561: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:36:30.32 ID:jlubkleX0
神様ひでぇよ…(。・ω・。)
564: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:37:40.35 ID:GjFq1fGq0
ちょっと待ってくれよ。
涙腺が書くスピードについていかねえ
568: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:40:33.18 ID:VEa4UjXG0
俺はこの頃から、彼女との話せる時間を本当に、本当に、大切にした。
弱った彼女を見るのは辛かった。けど、優しく、笑顔で、話しかけた。

俺は今までも、楽しかった日のことは決して忘れないように日記にしたためていたが、
この頃から彼女の写真や映像もより積極的に撮るようにしていた。

571: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:45:24.83 ID:VEa4UjXG0
刻一刻と、命の火が燃えていく気がした。
俺は、今、自分が何をしているのか分からなくて、
どうしようもなく辛くなるときもあったが、病室に行って彼女の顔を見て
どうにか耐えていた。
彼女の両親との協力は、不可欠だった。

しばらくすると、彼女はとうとう個室に移った。

575: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:53:12.71 ID:VEa4UjXG0
病室に座る。
俺と、彼女だけ。

俺は優しく語りかける。
「今日は寒いね。」
「最近スパ4強くなったんだ俺ー」
「今度画材屋行こうと思うんだけど、何か欲しい?」
「俺はね、水彩色鉛筆がしたくて…」

返事が返ってこない日のほうが多かった。
たまに、すごくゆっくりだけど、答えてきたり、
自分から話そうとすることもあった。

576: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:55:09.88 ID:jlubkleX0
辛すぎる…
579: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 02:57:47.25 ID:VEa4UjXG0
彼女の両親と、俺で、彼女を見守る。

彼女は俺に言った。
彼女「富澤…いるの…?」
俺「いるよ!俺はここにいるよ!」

彼女は少し笑みをこぼしてみせた。

彼女「あのね…。少しだけね…言いたいの…。」
俺「ゆっくりでいいんだよ、俺は、ずっと、ずっと、そばにいるんだから。」

彼女「いつもね…一緒に…いてくれた…人…」
俺「うん、うん。」
俺は半泣きだった。
彼女の両親も、泣き出していた。

580: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:58:45.57 ID:PyqpFDjX0
涙が溢れてきた
581: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 02:59:45.24 ID:/4ekVXGZ0
もはや釣りであって欲しいとすら思うレベル
599: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:11:38.26 ID:VEa4UjXG0
彼女「富澤は…わたしの…大切な人…」
俺「うん、俺も、吹石が大切だよ…」

彼女「わたしが…いなくなっても…富澤はきっと…しあわせに…なってね…」
俺「違うんだよ!!吹石も一緒に幸せになるんだよ、ずっと一緒なんだから!」

彼女は少し笑みを含んで、
彼女「こんなわたしを…大切に想ってくれて…ありがとう…ありがと…」
俺「うん、うん。」

彼女「わたしは…だいじょうぶ…たのしかった…」

彼女はゆっくりだけど、確かに、俺にそう伝えると、
そのあとお母さんやお父さんに懸命に、話していた。
俺は、泣きすぎた。
その日だけで一年分くらいの量の涙を流したかもしれない。

601: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:12:45.68 ID:wBa3Kpcn0
俺たちも覚悟をしなければいけないようだ
602: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:12:54.18 ID:9c4eEsQt0
切ない・・・
609: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:15:16.72 ID:jgy15L+D0
自分の体が確実に弱っていくのを実感しながら
話すのもままならないほどになった状態で伝えたい言葉
重く切ないとしかいえねぇよ…
618: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:18:01.04 ID:VEa4UjXG0
それから二日後、彼女は俺と両親に見守られながらこの世を去った。
享年24歳。

最後は安らかに、眠りに落ちるようだった。

俺はしばらく式やその他の彼女に関わることの整理で、忙しくなり、気が張った。
目の前で進行していく数々の出来事が、俺の脳をただただ通過していくだけだった。

622: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:08.04 ID:/0FhUzG0i
。・゜・(ノД`)・゜・。
623: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:11.85 ID:836j5cAy0
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
624: 角笛吹き ◆D3wTy8Z7ck 2012/01/18(水) 03:19:12.47 ID:O7bS0mc20
あぁ…
625: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:18.24 ID:/1cDilIN0
そうか…
626: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:20.94 ID:8nddEFZl0
呆然としちゃうよな、そういう時って
628: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:30.72 ID:wBa3Kpcn0
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああ・・・・・・ああ・・・・・・
くっそおおおおおおおおおおおおおおお
くっそ・・・・・・

629: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:38.17 ID:Gurc3fbUi
まじか・・
630: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:44.83 ID:ceLIC91u0
予想してたがその結末は聞きたくなかった
631: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:47.20 ID:jlubkleX0
おれ声出して泣いてるよ…。゚(゚´Д`゚)゚。
632: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:19:48.75 ID:SkgI0+sZ0
釣りって言ってくれてもいいんだぜ・・・
634: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:20:15.22 ID:9f/ojy+l0
若すぎるだろ・・・
638: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:20:52.91 ID:p1GDdYAK0
もうやだ、こんな話やだ、耐えられん
639: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:21:02.65 ID:vzGjKqEU0
うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ
653: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:25:36.02 ID:VEa4UjXG0
彼女がいなくなったこと、続けざまに起こる法要、
俺は、ただ呆然としていた。
心にぽっかり、穴が開いた。

彼女のお墓の前に言った時、俺があまりに号泣しすぎて
周りにも奇異な眼差しで見られた。

656: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:26:29.43 ID:jgy15L+D0
そんなけ泣くのは当然だろ
657: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:26:35.98 ID:KtwgTYn30
エンディングまで・・・泣くんじゃない!
660: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:27:36.96 ID:mriHDuWL0
おいついたらこんなんかよ

>>657 お前だって泣いてるだろ

673: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:32:24.58 ID:VEa4UjXG0
気づいていた人は大勢いると思うけど、
俺と彼女は最初から最後まで「好き」という言葉を互いに
口にすることがなかった。なぜなのか俺にも未だに不思議なんだけど、

そんなこと口にしなくてもお互いが大切に想ってるって分かってたし、
一緒にいて共に過ごしてること自体がそういうことなんだから、
口にしなかったんだと思う。
言おうと思ったこともなかった。
誰かが磁石が惹きあうみたいって言ってくれたけど、それがすごくしっくりきた。

680: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:36:35.86 ID:jlubkleX0
>>673
それも1つの愛の形だな
676: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:35:13.86 ID:wBa3Kpcn0
「好き」って言葉以上の、もっと形容しがたい何かが二人にはあったんだろうな
677: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:36:04.00 ID:ItVhZz9y0
上手く言えないけど、
俺はこの話に出逢えてほんとによかったと思う。
712: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:48:19.07 ID:VEa4UjXG0
みなさん、ここまで付き合ってくれて、本当にありがとう。

ここまで書くのは、正直本当に辛かったけど、みんなの支えがあったおかげで、
途中で折れずに最後まで書けました。
一服、と言って泣いてることも実はけっこうありましたw

今は乗り越えたとは言えませんが、整理はつきました。
最後に、花言葉でしめた方がいいのでしょうか?

718: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:49:22.94 ID:UcvTtKg+0
>>712
花言葉たのむ1から聞きたくてしらべてないんだ
721: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:49:42.61 ID:ULCabgGO0
>>712
あなたの文才で、ぜひ花言葉でしめてください
734: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 03:55:01.82 ID:VEa4UjXG0
複数あるようですが、
彼女が大好きだったトルコキキョウの花言葉は、
「永遠の愛」です。

彼女のことはこれからも、ずっと想い続けます。

750: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:58:00.49 ID:ob0W8tQ/0
>>734
調べず待っててよかった!!
1から聞けて本当に…
755: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:59:02.12 ID:UcvTtKg+0
>>734
いい花言葉だな・・・1と彼女にぴったりだよ
738: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:55:59.51 ID:aZsPXcyj0
(´;ω;`)ブワッ
740: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:56:15.45 ID:yzLMs1Ti0
あああああああ。・゚・(ノД`)・゚・。
746: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:57:38.77 ID:5GjudW+Z0
乙でした、本当に
749: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 03:57:53.01 ID:mriHDuWL0
お疲れ様。
767: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:01:26.82 ID:W6M5GdqB0
イイスレだった
お疲れ様
769: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:01:48.23 ID:DtlOjlLG0
お疲れ様
ありがとう…
770: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 2012/01/18(水) 04:02:00.34 ID:lyc6+8cY0
吹石はトルコキキョウの花言葉の意味知ってたのかな・・・
いや、知ってただろうね…
774: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:03:08.59 ID:UcvTtKg+0
お疲れ様でした
何度でもいうほんとにありがとう
790: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:08:40.62 ID:7dtwI9Ez0
身体が震える…
ありがとお
791: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 04:08:47.24 ID:VEa4UjXG0
みんなここまでありがとう。
本当に、ありがとう。

彼女が亡くなった直後は一ヶ月近くまともにメシ食べれませんでした。
でも今は割と穏やかに、普通に過ごしています。

ゲーセンにも行っているよ。
やっぱり、あそこは楽しい。
みんなも、もっとゲーセンに行ってゲーセンを盛り上げてくれるといいな。

それでは、本当にありがとう。
またいつか、今度はゲーセンとかで会えたらいいね。

800: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 04:11:20.06 ID:VEa4UjXG0
あ、もっと落ち着いたら、彼女の歌ってた歌の歌詞
もっかいあげてくれたら嬉しいな

あれ、なんかすごい気に入ったんだ。

833: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:32:48.76 ID:e2Qug+7B0
あれID変わっちまった。
まとめブログさん1さんの要望ですのでこれも載せておいて下さい。
10-FEET/ライオン
一体何の為の嘘なんだ! もう僕は何処にも居ないんだ
何の為に生きているんだろう? 叫んだ。
心の形が変わっても 全てを犠牲にしてもいい
そこに愛とあなたが在るなら 叫んで 叫んで… 。
藍坊主/テールランプ
神様一つ聞いてくれよ 風切る足を僕にくれよ
星降る丘に行きたい あの娘に一度星見せてあげたい 突き出す前足をくれよ
蹴り出す後ろ足をくれよ あの娘を笑顔にしたい
灰色の夜を駆け抜けて
フジファブリック/ベースボールは終わらない
べースボールの音が鳴った 誰もギャラリーいないグラウンド
上空に君を映した
ベースボールは終わらないよ 誰一人言わないゲームセット
大飛球を追い駆けるのよ
ベースボールの音が鳴った 誰もギャラリーいないグラウンド
上空に君を映した
Mr.Children/星になれたら
さようなら 会えなくなるけど さみしくなんかないよ
そのうちきっと 大きな声で 笑える日が来るから
動き出した 僕の夢 高い山越えて 星になれたらいいな
フジファブリック/birthday
今日は特別な夜さ 素敵な夢を見れたらなあ
明日が待ってる ゆっくり帰ろう 今日は特別な夜さ
素敵な夜になりそうだ みんなが待ってる 急いで帰ろう
木村カエラ/butterfly
Butterfly 今日は今までの どんな時より 素晴らしい
赤い糸でむすばれてく 光の輪の なかへ
Butterfly 今日は今までの どんな君より 美しい
白い羽ではばたいてく 幸せと共に
フジファブリック/anthem
闇の夜は 君を想う それら ありったけを 描くんだ
鳴り響け 君の街まで 闇を裂く このアンセムが 何年間で遠く離れてしまった
いつでも君は 僕の味方でいたんだ
でも いない いない いない いない いない いない いない
いないや もう いない いない いない いない いない いない いない いないや
877: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 06:10:36.41 ID:VEa4UjXG0
>>833 うわ、ありがとう。イエモンと100sも要チェケラです。
836: 1 ◆WiJOfOqXmc 2012/01/18(水) 04:35:25.62 ID:VEa4UjXG0
みなさん心配しているようなので、一つだけ書かせてもらいます。
俺にとって彼女は永遠に大切な存在。
それは変わりません。

しかし、大学は留年してしまいましたが、夏に新しく部活に入ったり、
自分でも新しい一歩が踏み出せるよう、ゆっくりとではありますが、
前に進もうと努力はしています。
俺がいつまでも孤独に落ち込んでいて、彼女が喜ぶわけないって
一番分かっているのは俺です。

ゲーセンに行くのはやめません。純粋に好きだからです。
そこには彼女以外の仲間もいます。
友人と行くこともあります。

だから、俺はこれからもゆっくりですが、歩いていこうと思うのです。
みんな、最後まで心配してくれるレスをありがとう。

その上で、また、今度はゲーセンで会おう。

840: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:37:32.05 ID:4HTg/e0nO
>>1

話を聞けて本当によかった。

ありがとう。

842: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:39:41.66 ID:YPwxb8WxO
まぁ
とにかくゲーセン行くぜ
久しぶりに
844: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:40:59.78 ID:fGTqiYtN0
乙!!
そしてありがとう。俺も今のままじゃだめだって気付いた。
いつかゲーセンで会おうぜ!!
854: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 04:53:53.31 ID:PvWj+AOwO
吹石さんの望み通り1さん幸せになってくれよな。
書いてくれてありがとう。
868: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 05:53:08.25 ID:2X4Gq6Yx0
いい話をありがとう
本当にありがとう
俺も忘れん!!!
873: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 2012/01/18(水) 06:05:57.62 ID:oPbRAh/5i
お疲れ様
このスレに出会えて良かった!
874: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 06:06:06.28 ID:jbHfMQGE0
こんなに泣いたの久しぶりだ
875: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 06:09:37.92 ID:L8sDtowv0
自分語りのスレで泣いたの初めてだわ。

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